こんにちは、企画制作課の野田です。
先日、鶴見印刷所にて行われた
建築家・グラフィックデザイナー・ペーパーデザイナー・印刷工が揃った6人組のTEAM WAGIRI主催「あたりまえの分解展」に行ってきました。
鶴見印刷所は以前は印刷業を営んでいたそうですが現在はものづくりをされる方々向けの貸室・貸店舗業をしつつ講座や古道具販売、貸台所(貸しキッチン)なども営んでいる文化複合施設だそうです。
「あたりまえの分解展」は、日常を輪切りにし、世の中の"あたりまえ"ができるまでを紐解き、展示や体験を通して、参加いただいた方に新たな発見や気づきを提供する場を目指した企画だそうです。
今回が第1回目だそうで
テーマは「紙と印刷のDIY」。
例えばポストカードがほしいときに、買うのではなく「つくる」という選択肢があってもいいんじゃないか。
雑貨屋さんや美術館で気に入ったポストカードを買うのももちろん良いけれど、自分オリジナルのポストカードがつくれたら、きっと楽しいはず!という視点でイベントを企画されていました。
会場ではショップカードや小冊子などの紙媒体のモチーフ、オフセット印刷や活版印刷などさまざまな印刷方式で作成されたものや紙の種類が分かるようにまとめられたものなど分かりやすく展示されていました。
また興味深かったのが今回のイベントを企画するにあたっての流れを可愛く並べて展示されていました。企画途中で起こりうる問題点など細かく記載されており、頭の中を覗かせてもらったような心地になり勉強になりました。
ここでは石版印刷でポストカードを作成できるワークショップ体験もあり、私も参加してきました。
石版印刷は文字通り石を版として使用したもので水と油の反発する性質を利用し、インクの付くところと付かないところを作り出して印刷するものです。理科の実験のようでどう生活していたらこのような方法を思いつくのか不思議です。
ワークショップでは用意された数種類の紙とインクの中から好きな組合わせを3パターン選びます。インクはデザインによって1色刷りと2色刷りのものがありました。
私は紙は見た目と風合い重視でTANT(金)、ケンラン(オレンジ、青)、パルパー(赤)という組み合わせにしました。それぞれどのようなインクの載り方をするでしょうか。
担当の方にイラスト箇所にインクをのせる手前まで準備をしていただき参加者はインクを石版に塗り、ポストカードをその上にセット。そしてサイドにあるレバーを回してポストカードにイラストを印刷するまでの工程を体験できます。
印刷する紙、水分量やインクの量、人力で行うのでかかる圧の加減だったりとその時々で見え方が変わっていき、中にはかすれたりしたものもありました。そのかすれなどに1点ものであるような価値を感じこれは機械ではなかなか出せない味だなと思いました。
↑実際にワークショップで石版印刷したポストカード
今まで石版印刷に触れたことがなかったので今回のイベントはとても貴重な体験になりました。第2回も検討しているとのことなのでまたお邪魔してみようかと思います。
鶴見印刷所HP : https://tsurumi-print.com/
鶴見印刷所インスタグラム : https://www.instagram.com/tsurumi_print/
TEAM WAGIRIインスタグラム : https://www.instagram.com/team_wagiri/
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