先日竹尾さんの見本帖本店にて開催された「10年後の紙とくらし展」を見てきました。
ちょっと先の10年後という時代に、紙と人の関係はどうなっているのだろう?という観点で、さまざまな分野のデザイナーさんたちがいろんなシーンを想定したパッケージを提案する展覧会です。
まずは花王さんの紙製洗剤。
暮らしに寄り添う未来の洗剤のかたち。
愛着の沸く微生物をモチーフにした形状がかわいい。
水に溶けてなくなる水溶紙を使用の想定されています。
今の水溶紙は溶かしてもパルプが少し残りますが、10年後にはそれも0にすることができるのでは?という試みでした。
SONYさん。
宇宙での生活を考え、限られた空間では資源を循環させて必要なものを生成していく必要があるとのこと。
なんといってもこの三角形の連続から成る不思議な構造体。
それにこの展示方法。浮いてます、さらに回ってます。
竹尾の方にこのパッケージってどうやって作ったんですか?か聞いてみたところ、SONYさんの企業秘密とのことでした。(そりゃそうだ)
明治さん。
点滴や流動食の容器の提案です。
口から食べ物を食べられない方達もレストランなどで他の人と一緒に食べ物を楽しめるような世界にしたいという明治さんの想いが込められています。
資生堂さん。
その日の体調や気持ちに合わせた香りを選んでくれるアプリと、
紙製ブレスレットにその香りをプリントするというアイディア。
香りをカジュアルに身に纏える新しい香水のかたち。
紙はそれぞれ資生堂さんが香りに合わせて選ばれたそうです。
BEAMSさんの紙製ショッピングバッグ。
紐もハトメも全て紙製というもの。
パプティックという紙を使用しているとのことで、
不織布みたいなのですがこの紙がほんとに柔らかくて触り心地がとても魅力的!
私も何かに使ってみたいな〜
最後に、アンケートに答えるかハッシュタグをつけてSNSで投稿するともらえる缶バッジ。
なんとヴァンヌーボ使用です!さすがの印刷の綺麗さと肌触りの良さ。
益田ミリさんのイラストが、展示会場の至る所にいて可愛かったです。
私は竹尾さんの見本帖本店に行くのは今回が初めてで、
色とりどりの紙見本がきれいに並んでいるこの空間に圧倒されてしまいました。
壁にも番号が振られていて、全部が引き出しになっているんですね。
白で統一された空間にグラデーションになるように並べられた紙見本が美しいです。
今回の展覧会は事前にYouTubeにて実際に参加した各企業のデザイナーさんたちのスペシャルトークを拝見していたので、
どんな展示内容なのかは大体知っている状態で見てきました。
その場で触れる紙もあるので、実際に使うなら、自分ならどうするか想像が膨らんで楽しかったです!
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