印刷会社が造るプラスチック成型とは…
はじめまして、企画制作室の鈴村と申します。
主に私は印刷物やディスプレイ類などの企画構成・プランニングの他に、プラスチック成形品を取り扱う仕事も担当しております。「オリジナルデザイン容器のご提案」や「各メーカーの規格品の検索」など、クライアントのご希望に沿って、最適なプラスチック成形品をご提供出来るように心がけております。
プラスチック成形と言っても、さまざまな成形方法が存在します。今回は主に食品業界で使用される3つの成形方法についてご紹介いたします。
真空成形・バキューム成形
成形手順 (イラストの左から順番に説明)
① シート状にしたプラスチックを用意し、加熱して、柔らかくする。
② 空気で吸い取り、金型に引き寄せる。
③ 金型に密着させて、形にする。
④ 最後にトリミングを行い、完成。
私たちの身近なモノでは「惣菜などのフードパック」や「アイスクリームのカップ」や「チョコレートのインナートレー」など幅広い用途に使用されております。製造の特徴としましては「大量生産が可能」「金型が片面のみのため初期費用が比較的安価」などが挙げます。
真空成形では、初期費用が他の成形と比べ安価のため、各メーカーで多くの規格品があり、またオリジナルデザイン容器もご提供することが多いです。
射出成形・インジェクション成形
成形手順 (イラストの左から順番に説明)
① 金型を挟み込み、成形する形の空間を作る。
② 原料プラスチックペレットを熱で溶融し、金型内に射出する。
③ 冷却固化を行い、完成。
各種成形技術の中ではもっとも精密性が高く、微細なものから大型のカバーなど、工業部品など多く使用されます。食品容器では「ペットボトルのキャップ」「プッチンプリンカップ」「アイスのスティックバー」など機能性のある用途で主に使用されます。
近年気軽に3Dプリントで試作品が出来ることから、開発期間の短縮、費用削減など、製品化において、ハードルは低くなっていると感じています。
中空成形・ブロー成形
成形手順 (イラストの左から順番に説明)
① 射出成形によりプリフォーム(筒状プラスチック容器)を用意する。
② プリフォームが固化する前に金型に嵌める。
③ 空気を吹き込み膨らませて金型に密着させる。
④ 冷却固化させて完成。
もっとも使用されるのは「ペットボトル」であり、中空形状の容器に適しているため、化粧品などのボトル容器として主に使用されております。
※ 他参考サイト
【真空成形について】金型の種類や成形の特徴を、かなり詳細的に説明してます。
【射出成形について】アニメーション付きで、製造イメージが把握しやすいです。
【中空成形について】インジェクションブローとダイレクトブローの違いを分かりやすく紹介されております。
以上が主に食品業界に使用される成形方法になります。今後、各成形品の情報・提案やトレンドについて、ご紹介させて頂ければと思います。
坂井印刷所では印刷物以外に、プラスチック成形品も取り扱っております!
「オリジナルデザイン容器のご提案」や「規格品容器の検索」まで、
お客様のご要望に柔軟に対応いたします!お気軽にお問い合わせください。
株式会社坂井印刷所 企画制作室 鈴村
直通電話 : 06-6928-8993 FAX : 06-6925-3806
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