こんにちは、企画制作室 佐々木です。
先日、友人と奈良国立博物館に正倉院展を見に行ってきました。
読売新聞「第70回正倉院展」ホームページより引用
シルクロードを経て奈良にやってきた中東・アジアの宝物や、
聖武天皇の愛用品、東大寺の大仏開眼の儀に使われた道具など、
奈良時代の貴重な品々を見ることができる、秋の奈良の風物詩でもあります。
そんな正倉院展は今年で70回目。
美しい工芸には近未来を感じる意匠も多く、当時の職人の技術とセンスに痺れました。
平螺鈿背八角鏡 (読売新聞「第70回正倉院展」ホームページより引用)
なかでも個人的に印象に残っているのは、写経の原本や琴の貸し出し記録、戸籍、
米の取れ高に借金の記録まで書かれている当時の書類達。
1200年前の紙がこんなにしっかり残っていることにも驚きながらも、
にじみ出る人間っぽさをには、どこか親近感を覚えます。
続々修正倉院古文書 第四十帙第一巻(奈良国立博物館 ホームページより引用)
奈良県出身の私ですが、正倉院展に行くのは高校生ぶり。
大人になって見ると、豪華絢爛な鏡も、一見なんの変哲も紙の破片も、
1200年前からずっと、各時代の誰かの手で大切に残され続けてきたから、
いまここにあるんだなぁと、すこし途方も無い気持ちになりました。
これから1200年後まで、なんていうと恐れ多いですが、
私たちが作る印刷物やパッケージも、デジタルな時代の中で、
形あるものだからこそ、お客さまに響いたり、
大切にされるようなものづくりに努めたいと思います。
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