こんにちはプランナーの金丸です。
今日は工芸/デザインの展示会「DIALOGUE」についてレポート!
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE
DIALOGUEは、時代を超えて繋ぎ、作り続けられてきた工芸と現代社会、産業、福祉との関わりによって生まれる新しいものづくりをコンセプトに、次の100年に繋げていきたいものづくりをピックアップ。新たな交流の場として開催されている展示会です。
会場も特徴的で、「ホテル カンラ 京都」の各客室に出店者がブースを構える形で開催されます。京都の伝統的な住宅形式の町家をモダンに表現した客室に、窓から見える京都の景色。
展示コンセプトと会場がぴったりマッチした展示空間も見どころです。
https://dialoguekyoto.com/wp/about/
会期中は約70ブランドの展示があり、ファブリックも紙も陶器も木も金属も食もありの盛り沢山。
MARKET DAYの最終日3月15日に行ったのですが、到底全てを見ることはできず・・・
今回は私が見ることができた中でのおすすめブランドのご紹介とさせていただきます!
精細な技術と引き算の美しさ
【こぞう匣スタイル】
”ここちのいい木工調度品”をコンセプトに、木材を細工し継ぎ合わせる「指物」という伝統技法をベースにものづくりを行われています。
箱やキャビネットの1面1面、1辺1辺が美しくさわり心地が良く、いつかは家具を・・・!と思いながら見させていただきました。
今回はテーブルセット系の撮影に使用したい!と思った豆皿を購入。
着色はしておらず、形も3種類しかないそうなのですが、木の種類と仕上げ違いでこんなにバラエティ豊か。
フラットな端正さと有機的なフォルムの柔らかさ、縁に立体感を生む影の落ち方がお気に入り。
革の抜き型製造とプロダクト
【日本スエーデン】
メイン展示は「有限会社日本スエーデン」とデザインスタジオ「DRILL DESIGN」が共同開発したプロダクトブランド「caseLEFT.」。
縫製を行わない深絞り成型による製造で、モールドパッケージのようなフォルムが特徴です。
型の圧がかかり皮のケバが寝てツルッとした部分と、ボソボソした部分のテクスチャのコントラストも魅力ポイントです。
今回は「ENVELOPE」というブランドの金属を使わないキータグを購入。
見た目は皮の結束バンドのよう。ミニマムでスマートな形状と、こんなに小さくても伝わる素材や技術の上質さに惹かれました。
"福祉 × 伝統工芸"の可能性
【NEW TRADITIONAL】
奈良を拠点に地域・福祉・工芸をつなぐ活動を展開されています。
常滑の土で染めたプロダクトも、米沢段通のラグも素敵だったのですが・・・
ひと目惚れしてしまったのはGood Job!センター香芝の張り子!
フォルムや絵付けがなんとも言えないゆるさでかわいいのはもちろんなのですが、製造方法もユニーク。
この張り子は原型として木型ではなく、3Dプリンターの原型を使用👀
土に帰る素材でできた原型なので、取り出さずそのまま中に入ってます!
Good Job!センター香芝は障害のある人の表現とものづくりをテーマに様々なプロジェクトを行われており、この張り子制作もその1つ。
3Dプリンター原型にすることで、作業の簡略化や自由度の向上という利点があるそうです。
そしてパッケージも素敵なんです。
箱と包装紙は単色でコストを抑えながらも、「はりこ」のタイポグラフィーと色のコントラストが効いたパッケージ。
包装紙は、おそらく純白ロールの金刷り?パリパリとした感触がいい巻き心地。
播州ジャカード テキスタイルの楽しさ
【POLS】
POLSは先染織物メーカー「丸萬」と、テキスタイルデザイナー梶原加奈子さんとのコラボレーションで誕生した播州のテキスタイルブランド。
ジャカード織による、グラフィカルで奥行きのあるテキスタイル表現、ポップでカラフルな柄がわくわくさせてくれます。
そんなテキスタイルの中から、悩み抜いて選んだクッションカバー。
長めのカットでふわふわ揺れる糸に、明るく春らしい配色と差し込まれたビビッドなサーモンピンクが素敵。
ファブリックをレコードジャケットのように包装した、アートピースも。
手に取りやすく、飾りやすいのでお気に入りの柄を探して何枚も欲しくなります。
レコード探すときのようにぱたぱためくって探すのもなんだかいい感じ。
さいごに。
他にもたくさんのいいつくり手さんといいもので溢れた展示会でした。
ECで販売されているプロダクトも多くあったので気になった方はぜひ、DIALOGUEのHPやインスタからつくり手さんへアクセスしてみてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた!
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