岡崎さんのトライアルは、ポスターの「伝える」という機能を見つめ直し、レコードやカセットテープのような記録媒体として捉え、ストップモーション作品を作るというものです。
作品は、コマごとに網点を大きくしたり、縦横に引き伸ばしたり、その変化をストップモーションに落とし込むことで、普段はあまり意識しない網点にフォーカスできる作品になっています。
網点の変化だけでなく、用紙による見え方の変化や、UVニスの厚盛、特にUVニスの上に箔材を定着させるという加工は初めて見たので面白かったです。
通常の箔押しは型版を紙に押し付けるのでその部分の紙が少しへこみますが、UVニスの上に箔材を定着させると盛り上がった見た目になり、普段見慣れない加工に不思議な感覚になりました。
仕上がったポスターはストップモーションの一コマ一コマが大量に整列したものとなっており、ポスター自体も、映像作品もとても見応えのあるものとなっていました。
vol.3では津田淳子さんと大島依提亜さんのトライアルをご紹介いたします!
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