かきたねキッチン始まりのはじまり。
ー まず、ブランドスタート時期についてお聞かせください。
T 眞田さま 最初は、とよすの屋号で百貨店の企画(テスト販売)からスタートしたんです。 当初の苦労は、たくさん売れたということでした!ほんとにおどろくほど売れました。作るのが 追い付かない。1 か月後には、新店舗も決まっていて、やばいってなっていて(笑) 百貨店からもどういう計画で作るかなど追いかけられる感じで求められていました。
船越 ある意味うれしい誤算ですね。
T 眞田さま そうなんです。焼く窯も1 つしかなくて、生産計画をたてるのも大変でした。なん とか1 年で追いついたという感じですね。
T 山根さま パッケージは最初から、キューブで進めていました。フォーマルギフトではなく、
あくまでも自家需要向け。量り売りもそうですし、キューブの箱も1 個売りで。セットして、
ギフトみたいな感じでカジュアルギフトとして成立するような、今までにはない売り方でスター
トしました。サイズ感なんかは、デザイナーさんや社内でよく検討して決めました。
パッケージもどんどん変化( 成長) しています。
船越 パッケージの素材、最初は「タント」でしたよね。
T 山根さま そうです。そこはコストもあったんですが、今より明るいトーンのブランドだっ たので、カラフルに展開したいのもあって色紙を使いました。
新井 クラフトで作られたシンプルなセット箱の窓から色が見えるような展開でしたね。 タントは単紙で今より薄くサイズも5mm ほど小さかったですね。
T 山根さま 連量も180kg とパッケージにしては薄く、強度の部分もありますし、エンボス 色紙に単色印刷の仕様だと、どうしてもカスレが出てたりもしてたこともあります。色紙で は表現できない展開にするためにカラー印刷で表現するパッケージデザインに変えていきま した。白い紙にカラー印刷する際に、用紙はどうしようという話になりまして、 御社に作っていただいたオリジナル用紙「豊白紙」が価格と品質が良いバランスだったので 採用させてもらいました。
嵩高の板紙になることで強度もだいぶん上がりましたし、商品名もラベル対応していたものが 印刷仕様になったり、形状も組み立てやすくなり、どんどんバージョンアップしていきました。
オリジナル用紙? 豊白紙
ー オリジナル用紙の豊白紙についてお聞かせください。
T 山根さま もともとかきたね専用ではなく、とよすブランドの箱に使用していたものです。
米川 この用紙については、3 回ほど改良していきましたね。だいぶん苦労しました。もとも と白地を活かす単色用の非塗工の板紙なので... 改良が必要でした。
船越 キューブ以外には形状は考えたことはありますでしょうか?
T 山根さま バレンタインとか催事では、いろいろな形状のものを作りましたが、結局このサイ
ズ感のキューブが一番使いやすいと感じています。定番商品はこのままで、チーズインなんかの
派生商品は変えてもいいかもしれません。
SNS で新しい社内コミュニケーションが生まれました。
T 眞田さま SNS は、EC の売り上げにつなげたいという単純な理由から始めたんですが、使ってみると、 インスタグラムはファンの醸成であって、直接的な販促とは違うことがわかってきました。対応につい ては、協力いただいている坂井さんにお世話になってるなと感じてます。
ーSNS をやり始めて、社内で好意的な部分と、そうでない部分があるかと思いますが...
T 山根さま 最近は結構投稿日時もアナウンスしているので店舗の日報でもSNS 見てきましたという報 告も増えてきてるので効果は出てると思います。いい流れができ始めてるのではないでしょうか。
T 味方さま 店頭での案内がしにくいことを投稿したことによって、助かったといってもらえたりとか
SNS と店舗の連携も取りやすくなってると感じています。大きな問題ではありませんが、情報が先行し
てしまったりする部分もありましたね。SNS から店頭への流入を目指し、どんどんコミュニケーション
を取って効果を出していきたいなと考えてます。
T 味方さま ECへの流入については、インスタ向きではなくてLINEの方が多いこともわかりましたし、インスタは認知 拡大やファンの醸成に向いてることもわかりました。
T 山根さま コメントで消費者の意見を直接みれるのはうれしいですね。ほんとに生の声が上がってくるので。ファンとのコ ミュニケーションを取れる場所にはなってますね。WEB がメインでしたが、総選挙キャンペーンでの結果にはびっくりして ます。もっとSNS やWEB を活用していきたいなと思いましたね。
ー 今後、ほかのSNSへの取り組みは考えてますか?
T 田口さま Twitter は、お客さんが上げてくれるのよく見かけますし、やってみてはどうかと勧められることも多くあるの で取り組みたいんですが、結構ハードルが高くて... 好意的な意見がおおいので、炎上はないとは思うんですけどね。 Twitter だと、URLリンクもシェアしやすいですし、やれることは多いですよね。インスタも見た目はいいですけど、飽き られるような気がしてます。
T 味方さま 投稿や対応にかける時間を作れるかどうかもありますね。
まだまだ、のびしろはあります。
ー 長期間、坂井印刷所に依頼いただいてますが...。
T 田口さま よそに頼んだことがないのでわからないですが...(笑)
T 眞田さま 私が生産担当だった時には、いろんな不具合やなんかにもすぐに対応いただい て助かったことを覚えています。
T 山根さま 色のリニューアルについても、色校正で修正いただいてほんとに助かってます。
ー かきたねキッチンの今後。
T 眞田さま 誕生して10 年、早々にとよすのトップブランドになり、多くの百貨店にも出 店できるようになりましたが、まだまだ伸びしろはあると思ってます。 かきたねというジャンルが確立できて、おかきやあられでは得られない若年層にも受け入れ られてるのは大きいと思います。さらに広げていくために、御社に協力をお願いしている SNS なんかも進めていていければ。どうしても「おつまみ」になりがちですが、もう少し「ス イーツ」よりのターゲットも視野に入れていかないといけないですね。
ー たくさんお話いただきありがとうございました。
対談を終えて。
自社企画のインタビューメディアも3 回目となりました。
かきたねキッチンという人気ブランドの創設時からパッケージを担当し続
け、さらに進化してる商品を市場に送り出すお手伝いができることは本当
にありがたいお話です。
最近では、SNS やキャンペーンなど販促関係も担
当でき、より売り上げに直結するお手伝いができていることも、坂井印刷
所にとっても大きなことです。クライアントの商品が売れることは、パッ
ケージの発注につながることにもなるので責任もありますが、やりがいの
あるお仕事をさせていただいています。今後もオンライン・オフラインに
偏ることなく、相乗効果が生まれる環境をご提案できればと思っています。
今後もさらにクライアントととのモノづくりの現場をお届けします。
次回もお楽しみに。
0コメント